外壁塗装についてのコラムです。
「外壁は外からどう見られるか気にする人用の工事じゃないの?」
「営業マンの方に外壁塗装した方がいいって言われたけど、ほんとに?」
この記事では、そんな方は必見となっています。
是非ご覧ください。
外壁塗装とは
外壁塗装とは、建物の外壁を塗装することで、次のような効果が得られる工事です。
- 見た目が美しくなる
- 防水効果をよみがえらせる
- 建物の劣化を食い止める
外壁塗装は、ただ見た目を美しくするだけと思われがちですが、それだけではありません。お住まいの機能性を保全・向上させるリフォームの一つです。
外壁塗装の必要性
あまり見た目を気にしないから外壁塗装は実施しなくて良い、と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、決して実施なくてよいという事はありません。
外壁というのは家の外側にあたるので、雨風やほこり、排気ガスなど様々な影響を365日受けています。
何年も暮らしていく家の屋内で快適に生活していくためには、家の外側である外壁にこだわることが大切です。
メンテナンスを怠ってしまうと雨風や太陽光線(紫外線)、外気温・湿度など様々な影響によって外壁が劣化し、本来の性能を保てなくなってしまいます。
こまめにメンテナンスを行い、外壁のパフォーマンス力を高めていく(落とさない)ことが大切です。そのために最適な工事が外壁塗装です。
外壁塗装の具体的な目的
外壁塗装を行う目的として重要なのは次の4点です。
下地を保護する
外壁は建物を保護している部分です。その中には下地がありますが、下地は水に弱いものが多く、
これを保護する目的を持っているのが塗装ということになります。塗装が剥がれたり、十分な働きができなくなると外壁の下地が傷ついてしまう為、塗装には保護する役割があります。
外壁の寿命を延ばす
外壁の下地が傷ついてしまえば、当然ながら建物の寿命が短くなります。外壁塗装は建物寿命を延ばすのにも効果的です。
防水効果をアップさせる
塗装を施工することにより、しっかり下地を雨から守ることができます。防水性が低下すると外壁の傷みの原因になるので注意が必要です
二次被害を回避する
保護力や防水性が低下した塗装だと外壁の下地にカビが生え、健康被害をもたらしてしまう可能性があります。目に見える被害がなくても定期的に外壁塗装の施工をおすすめします。
外壁塗装の嬉しい効果(メリット)
外壁塗装を施工する効果やメリットとしては、先述しているように見た目が美しくなるだけでなく、建物を守る力を維持・向上することです。
塗装が少し剥がれているからといって、すぐに「このままでは下地が傷む」という考えには繋がらない方が多いのではないでしょうか。
しかしながら家の外側で様々な影響を受けやすい外壁だからこそ、しっかり塗装をして守る必要があります。
外壁が傷んでしまうと建物全体が劣化してしまいますが、しっかり塗装して建物を守る力が向上すれば家が長持ちします。
いつまでも快適に過ごせる家づくりをしたいと考えている方にとって、定期的に行う外壁塗装は非常にメリットが大きいといえます。
外壁塗装のデメリット
一番の外壁塗装のデメリットは費用がかかることです。しかし大切な家を守るための必要経費だと考える事をおすすめします。
それ以外のデメリットは、「施工中に窓を開けられない」といった施工中に関する事以外は基本的にありません。
外壁塗装をしないデメリットのほうが大きいのです。
ただし外壁塗装を施工するにしても、技術力が不足しているリフォーム会社・塗装業者などに依頼してしまった場合、しっかりと施工できず外壁の防水性能が回復しない場合もありますので、しっかりとしたリフォーム会社・塗装業者を選ぶ必要があります。リフォーム会社・塗装会社選びに時間が掛かる場合、その探す手間と時間はデメリットにつながります。
外壁塗装に対する誤解
外壁塗装工事を実施したいと考えており、気になっている事がある方には様々な誤解をしている方も多くいるようです。
多くの方が勘違いしているポイントについてみていきます
目に見える被害がなければ塗装は必要ない
雨漏りやひび割れなど、明らかな被害がなければ外壁塗装は必要ないという方もいます。しかし特に雨漏りなどの被害が現れた時には、すでに末期状態ともいえる状態です。
その前にしっかりメンテナンスし、被害を食い止めることが大切です。
外壁塗装は費用がかかる
確かに費用はかかります。しかし定期的に外壁塗装を行う費用に比べて、外壁性能が低下したために家全体が劣化して、大規模な修繕や建て替えが必要になってしまったようなケースのほうが、当然ながらかかる費用は大きくなります。
工事中は常に騒音が発生する
外壁塗装で騒音が発生するのは、主に足場の組み立てや解体、高圧洗浄機のエンジン音などです。メインの塗装作業で音が出ることは少ないです。
外壁塗装の耐用年数
塗料や施工方法で耐用年数が違うが、①平均してどのくらい持つか?②塗料別・施工法別の耐用年数をまとめる。(違いがなければ、①のみでOK)
耐用年数については、建物と塗料の両面から考える必要があります。建物の耐用年数目安としては国税庁が発表しているものを参考にしましょう。
構造 | 耐用年数 |
---|---|
木造・合成樹脂造 | 22年 |
木骨モルタル造 | 20年 |
鉄骨鉄筋コンクリート造 鉄筋コンクリート造 | 47年 |
れんが造・石造・ブロック造 | 38年 |
金属造 | 19~34年 |
※表は、国税庁の減価償却資産(減価償却の対象となる資産)の耐用年数を参考とて掲載しています。実際の木造・合成樹脂造の建築物の耐久年数22年(22年しかもたない)という訳ではございません。
塗料については各メーカーによって発表が異なります。1つの目安として次のものをまとめました。
塗料 | 耐用年数 |
---|---|
ウレタン系 | 7~10年 |
シリコン系塗料 | 10~15年 |
フッ素系 | 15~20年 |
ラジカル系 | 10~17年 |
無機系 | 20~25年 |
アクリル系 | 4~7年 |
光触媒 | 10~15年 |
ピュアアクリル | 12~15年 |
遮熱系 | 15~20年 |
塗料によって期待できる耐用年数にはかなりの違いがあることがわかります。
【追記】現在BXゆとりフォームで取り扱う塗料は、日照などの変化を想定し、耐用年数を短めに設定しています。
外壁塗装の点検とメンテナンス・塗り替えの時期
外壁塗装の点検やメンテナンスは、どのようなタイミングで行えば良いのでしょうか。
一般的には、築10年が塗装の目安とされています。
その理由は、日本の住宅のおよそ8割を占めている窯業系サイディングボードの防水性能が、おおむね10年で切れてしまうためです。
ただし10年が経過していない場合でも、すでに塗装が必要な外壁の劣化症状が出ているような場合、早急にメンテナンスが必要です。
また点検に関しては、気になる症状が出たタイミングで早めに済ませて確認する事をおすすめします。
外壁塗装をそのまま放置するとどうなる?
定期的なメンテナンスをせずに外壁塗装を放置した場合には、メンテナンスしておけば必要ない補修工事・追加工事が発生し、費用も高くなってしまう恐れがあります。
建物の壁面で使用している素材が劣化してしまった場合、下地材も腐食している可能性があります。下地材の木材が腐食している場合、建物の倒壊リスクも高まります。
建物の下地補修等の壁面工事が必要になった場合、面積によって変わってきますが一般的な外壁塗装の10倍もの費用がかかる事もあります。
場合によっては補修だけでは済ませることができず、全面的なリフォームの検討が必要になる事もありますので外壁塗装をせずに放置しておく事はおすすめできません。
外壁塗装のセルフチェックの方法
自分の家の外壁がメンテナンスをすべき状態なのかわからないという方のために、セルフチェックのポイントを紹介します。
早急な対応はほぼ必要ないケース
軽い汚れ程度の外壁の画像
外壁の以前よりツヤがすくなくなっている・汚れがついているのみなら早急な塗装工事は必要はありません。
塗装を検討したほうが良いケース
ヒビ割れや膨らみが発生している外壁の画像
カビやコケなどが発生している場合は、外壁塗装の防水性能が落ちているサインです。
またヒビ割れが発生している場合も、そこから水が染み込みやすくなるので塗装・補修が必要です。
外壁が熱で膨らんでいる場合も、リフォーム会社・塗装業者に点検を依頼し、壁・建物の状態を確認する事をおすすめします。
早急に塗装を検討すべきケース
チョーキング現象やめくれが発生している外壁の画像
外壁を触った時白い粉が付く場合、耐久度がなくなったと判断できます。また剥がれやめくれなどが発生している場合も塗装をすべき時期です。
外壁塗装の塗り替え不可能なケース
残念ながら外壁ならどこでも塗り替えができるというわけではありません。実際にリフォーム会社・塗装業者に点検してもらったところ、その会社ではできないと断られてしまうようなケースもあります。
この場合、張り替えで対応するしかありません。塗り替えができない理由の一つとして直張り工法で取り付けられているサイディングのケースが挙げられます。
防水シートの上にサイディングを直接貼る方法の為、内部の湿気が逃げにくく、塗装してもすぐに不具合が出る可能性があることから断られてしまう場合があります。
また、溜まった湿気によってサイディング表面が傷んでいる場合もすぐに不具合が出る場合があり、張り替えを推奨されることがあります。
外壁塗装工事のポイント
安心してお任せできるリフォーム会社・塗装業者探しをする前に、押さえておきたいポイントを解説します。
塗料にこだわる
先述したように、塗料によって費用や耐用年数が異なります。
「とにかく安いものを」と考えてしまうと、かえって長い目で見た時のコストパフォーマンスが悪くなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
自分の環境に合わせたものを
地域によって気候などは異なります。
暑い地域などに住んでいる方の場合、断熱系塗料などを選択する事で、屋内の温度を下げる事につながります。塗料にはそれぞれ様々効果があるので、快適な環境で過ごせるような塗料を選ぶ事をおすすめます。
信頼できる工事業者を選ぶ
丁寧な外壁塗装工事ができるリフォーム会社・塗装業者を選ぶことが大切です。
外壁塗装は3回塗りが基本となっているので、1回や2回までしか対応してくれないようなところは、その理由をしっかりと聞く必要があります。
こんな外壁塗装業者は注意!悪徳業者を見分けるポイント
誤って悪徳なリフォーム会社・塗装業者を選ばないためのポイントを紹介します。
- 訪問販売業者は避ける
- 短期納期の業者は注意
- 口コミ評判が悪い
- 工事前後の近隣への挨拶がない
- 実績が不明
とにかく安くて早いことだけをアピールしてくるようなリフォーム会社・塗装業者は、悪徳業者かもしれません。しっかりと丁寧な外壁塗装をしようと考えたら、それなりの費用と期間もかかります。
安くて早いということは、どこか何か工事をしない可能性があるので、工事内容をよく事前に確認し、納得した上で工事を依頼する必要があります。
外壁塗装で使用する専用塗料
外壁塗装で使用する塗料として代表的なものについて、それぞれの特徴を解説します。
塗料 | 特徴 |
---|---|
ウレタン系 | 一昔前までは主流となっていた塗料です。アクリルに比べると光沢が長持ちするのが特徴で、特に大手のマンションの塗り替えなどに使われてきました。 |
シリコン系塗料 | 強い塗膜ということもあり、紫外線を受けても長期間光沢を保ちやすいのが特徴。耐久性も高く、カビや藻などの汚れも付きにくいです。 |
フッ素系 | とても強靱な壁塗装となっており、高品質なのが特徴。建物を長持ちさせたいと考えている方から選ばれています。機能性はもちろんのこと、耐用年数が長いのも魅力です。 |
ラジカル系 | 塗料に含まれている酸化チタンが紫外線にさらされた際に発生するラジカルと呼ばれるものを抑える働きがある塗料です。これにより紫外線の影響が少なくなり、外壁が白く粉を吹くチョーキングといったトラブルを抑えることにも繋がります。 |
無機系 | 耐久性が高く燃えにくいのが特徴。価格は高めですが、長持ちします。注意しなければならないのが、しっかりと施工しないと良い効果がだせないので、信頼できるリフォーム会社・塗装業者に依頼する必要があります。 |
外壁塗装の流れ
一般的な外壁塗装を施工する際の流れについてご紹介します。
足場の設置
足場の画像
安全に丁寧な作業をするために必要です。高い場所の塗装を施工する際にも必須。
ただし足場を設置する際には大きな音が出るので、事前に周囲にお住まいの方々に挨拶回りに行ってくれるリフォーム会社・塗装業者を選ぶ事が重要です。
塗装前の洗浄
高圧洗浄機による洗浄の画像
汚れた状態だと塗料が乗らないので、洗浄を行います。
塗料が劣化して壁の表面に粉がついている場合は、こちらも落とします。丁寧に洗浄し、塗料をしっかりと外壁に密着させる事で、長持ちする塗装ができます。
下地処理・養生
養生の画像
ヒビ割れや金属部分の錆などが発生していた場合は、先にそれらを処理します。かなり劣化がひどい場合には時間がかかる作業となります。
続いて塗料がついて欲しくない場所(玄関等の出入り口、窓まわりやエアコンなど)を養生します。
下塗り・中塗り・上塗り
塗装段階の画像
外壁塗装の基本は3回塗りとなっているので、それぞれ乾いてから塗料を重ねていきます。
点検・片付け
工事完了の画像
最後に塗り残しや塗りムラがないかを点検し、問題がなければ片付けです。その後、足場の解体や撤去も行います。
外壁塗装は豊富な実績で選ぼう
参考:公式HP(https://reformente.com/)
外壁塗装を依頼するリフォーム会社・塗装業者は慎重に選ぶ事をおすすめします。技術力が不足しているようなリフォーム会社・塗装業者に依頼してしまった場合、耐用年数よりも短い年数で再度塗り替えが必要になる可能性が高まります。
リフォルメンテは、たくさんのお客様に選ばれ続けて小さい工事から全面改装まで豊富な施工件数を行っております。
各種リフォームコンテストでも受賞歴が多数あり、技術面でもしっかり評価をいただいているため安心してお任せいただけます。
顧客対応満足度100%を目指し、安心してリフォームをご依頼いただけるよう、わかりにくい専門的なポイントなどは丁寧にご説明を差し上げているので、まずはお気軽にご相談ください。
職人のマナー満足度も非常に高い評価をいただいております。コミュニケーションも大切にしているので、不安などをしっかり取り除いた上で外壁塗装を施工します。
外装は実は内装よりも非常にナイーブ
建物の外壁は、直接強い日差しや雨にさらされ、実は内装よりも非常にナイーブな部位です。
適切なタイミングで塗装・修繕・リフォームを検討し、実施していく事が家にとってとても大切と考えます。
劣化してからではなく、劣化する前に塗装する事が一番メンテナンスの効率が高いので、まずは信頼できる外壁塗装・屋根塗装のリフォーム会社にお問合せ・ご相談する事をおすすめします。
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