コンセントはカンタンに増やせる!足りないコンセントは、増築で解決できます!

社会の技術の発展と共に人々の生活もドンドン進化しております。
家事や家の中での趣味に電気を使う設備は欠かせませんし、現在ではパソコンの普及や在宅ワークのニーズ拡大にともない、モデムやルーターなど電源が必要となる通信機器も増加しております。
しかし、20〜30年ほど前に建てられた住まいなどでは、こうした進化した電化製品・通信機器の家庭内での使用は想定されていないため、住まいの中にコンセントの差し込み口が足りなくなってしまうという事案が多々発生しています。
また、中古住宅などを購入し、リフォーム・リノベーションを行う方の中にも、こうしたコンセントのスイッチボックスの不足に悩む方が多いようです。
今回は、リフォームにおけるコンセント増設についてのご案内。増設に必要となる電気工事やその費用などのポイントを解説していきます!

コンセントをお部屋に増やすために必要なこととは?

コンセントの増設が必要となるケース

コンセントは家電製品の使用に欠かせないもの。現在では1部屋の中で、テレビやDVD、パソコンとモデム・ホームアシスタント、エアコンや暖房器具に掃除機、携帯電話の充電と、10近い家電製品が動いていることも少なくありません。そうなると足りなくなってくるのはコンセントの数。
ホームセンターなどで延長コードやタップを購入して「たこ足」をしている方もいらっしゃるかもしれませんが、これはあまり推奨できない方法。タコ足配線は、ブレーカーが落ちたり火災の原因となることもあるので、できればコンセントスイッチボックス自体を増やして、安全に家電製品を利用することをお勧めします。

コンセント増設工事の種類


コンセントを増設する際の工事にはいくつかの種類が存在します。

■コンセント増設(新たに追加)
まずは、単純に新しいコンセントを設置するもの。この場合、方法は2つあり、既存のコンセントを分岐させて新たな差し込み口を作る方法。これは費用的に安価な方法ですが、実際にはタコ足配線と変わりませんので、電力を消費しすぎてブレーカーが落ちてしまう可能性があります。
ふたつめは、分電盤から専用線を引いて、コンセントを増設する方法。この場合、工事の手間や費用はかさみますが、その分使用できる電力量も多く、ブレーカーは落ちにくくなります。
また、通常のコンセントでは使用できないIHクッキングヒーターやエアコンのためのコンセントを増設する場合は、後述のボルト変更を行わなくてはなりません。

■既存の差し込み口の数を追加
1口や2口である既存の差し込み口に、差し込み口を増設する場合は、既存のコンセントを分岐させる工事となります。ただし、アース付きの消費電力が高いコンセント変更する場合や、6口程度のコンセント差し込み口を利用するという場合は、分電盤から専用線を引く必要があります。

■ボルト数の変更
エアコンや一部の200V対応のIHクッキングヒーターなどの電力消費の多い家電を使用するためのコンセントを増設する際は、分電盤でボルト変更を行い専用線を引く必要があります。また既存のコンセントをボルト数の違うものとして使用する際は、併せて差し込み口の変更も必要です。ただし、古い分電盤の場合はボルトの変更ができないことがありますので、こうした場合は分電盤そのものの工事も必要となってきます。

コンセント工事の方法&注意点

コンセントの配線をどのように通すのか

コンセントの増設には、近くの配線から分岐させる方法と、配電盤から専用線を引く方法があります。多くの場合、電気配線は住まいの天井部分を通っており、ここから配線を分岐させることになるため、増設工事の際には壁や天井の一部切り外しを行うことがあります。
こうした際に新設・延長・分岐した配線をどこに通すのかが重要となってきます。

■壁の中に配線を這わせる
壁の中に配線を通してコンセントの差し込み口を設ける方法です。この場合、生活する上で視界に配線が入らないすっきりとした見た目になりますが、壁の大きな撤去が必要であったり、配線がコンセントにつながる場所で施行できないなどの制限があります。

■配線を露出させる
壁面などに配線を這わせてコンセントの差し込み口を増やす方法です。工事は短期間で済み、リフォームも簡単なのですが、床や天井、壁などに剥き出しの配線が見えてしまうのが難点です。

コンセント増設工事の注意点

コンセントを増設する際、注意したいのは増設する場所。特に浴室や洗面所など、水に触れることが多い場所は漏電や関電の危険性があるためコンセントの増設ができません。
また、賃貸マンションなどで壁の変更が不可であると契約書に明記されている場合は、配線を壁の中に這わせる工事はできません。

コンセント増設にかかる費用と上手な位置計画について

コンセント増設の費用

記事内で紹介している、コンセントの増設方法に関してのおおよその費用は以下の通り。

■既存の配線を分岐させる方法:30,000円〜 (作業時間:1〜3時間)
■配電盤から専用線を引く方法:40,000円〜 (作業時間:数時間〜半日)
■コンセントのボルト変更:10,000円〜 (作業時間:1〜3時間)

ただし、分電盤からコンセントまでの位置が遠かったり、壁の中に配線を通す必要がある場合など、追加の工事が必要になる場合は、費用も大きくなってきます。
まずはリフォーム会社に確認をとり、現地調査を依頼した上で見積りを算出してもらいましょう。

コンセント増設をスムーズに行うためのプランニング方法

■差し込み口の位置を考える
コンセントを増設する場合は、無闇に増やすのではなく生活動線を考慮して増設位置を決めることが大切。例えば掃除機などをかけることを考えて、廊下に近いドア周辺にコンセントの差し込み口を作ったり、常夜灯を利用するために階段周辺に差し込み口を増設するのも良い方法です。

■使用用途を考える
また、リビング周りや在宅ワークスペースであれば増設時に差し込み口の数を増やすだけでなく、インターネットに利用も可能なマルチメディアコンセントへの変更も考慮してみましょう。

■壁や床のリフォームと合わせて行うと効率的
壁に穴を開けて配線を伸ばす増設工事の場合は、合わせて壁紙の張り替えなどを行うと仕上がりがきれいになります。またこの機会にアクセントクロスなどを用いたリフォームも行うと、住まいの内装も自分好みに変更することができます。

コンセントにも寿命がある

普段使っていると気づかないものですが、コンセントにも寿命があります。平均的な点検タイミングは設置から10年後と言われていますが、埃の多い場所や使用電力の多い場所、高温となる箇所で使用している場合では、10年より早くコンセントに寿命が来ることも。
こうしたコンセントの点検・改修のタイミングに合わせてリフォームを行うのも、効率よく増設を行うためのポイントとなります。

まとめ

コストも比較的安く、短期間で行えるコンセントの増設。
ただし、こうした増設工事には「電気工事士」の資格が必要です。DIYなどで行うと、思わぬ事故や怪我の恐れがありますので、必ずリフォーム会社などに相談するようにしましょう。
ナサホームではコンセントの増設はもちろん、増設工事に伴う行う壁や天井・床面のリフォームもトータルに提案いたします。
「家電製品が増えて、コンセントが足りない」「コンセント位置が遠くて、不便に感じる」というお悩みは、リフォルメンテに相談するのをお勧めします。

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